民泊を運用する上で知っておくべき国別訪問者数

日本政府観光局(JNTO)の調べによると訪日外国人の国別の割合は下記の表の通りとなっています。

 

一番多いのは近隣の東アジアからの訪問客

近隣の国である、中国、韓国、台湾が70%以上ですね。2015年、2016年と2年連続中国人が1位となっています。中国からの旅行者はここ10年間で大きく増えていて、10年前の7.6倍にもなっています。

日本人も近隣の国へ海外旅行する方が多いように、近くの国はやはり旅行しやすいのでしょう。直通便も充実しているし、交通費も高くなくて安心です。海外旅行デビューが近くの国という方も大勢いらっしゃいますしね。

次に多いのが東南アジア諸国

東南アジアからの観光客はここ数年で大幅に増えています。10年間の伸び率のランキングを見てみると・・・

10年間の訪日数伸び率ランキング

  1. ベトナム(10年前の8.4倍)
  2. 中国(10年前の約7.6倍)
  3. タイ(10年前の6.6倍)
  4. 香港(10年前の5.1倍)
  5. マレーシア(10年前の3.9倍)
  6. インドネシア(10年前の約3.5倍)
  7. シンガポール(10年前の約3.3倍)
  8. ポーランド(10年前の約3.1倍)
  9. スペイン(10年前の約3倍)

東南アジアからの旅行者が多くランクインしてますね。トップのベトナムは中国と比べた観光客の数は約27分の1ですが、この10年間で訪日客数は8倍以上増えました。増えた理由は日本政府がビザを2013年から緩和した事が考えられます。

政府は観光立国推進閣僚会議を開き、東南アジア向けの査証(ビザ)の発給要件を今夏から緩和する方針を正式決定した。タイとマレーシアはビザ取得を免除、ベトナムとフィリピンは期限内であれば何度でも訪日できる数次ビザを発給する。
参照:2013年日本経済新聞

以前のベトナムとフィリピンは入国が1回限りの一次ビザしか発給していなかったのですが、ビザの緩和により多くの人が日本に訪問することが可能になりました。インドネシアはすでに発給している数次ビザで滞在できる期間を延長できるようにし、シンガポールからの訪日客もビザの取得を免除されました。

欧米、ヨーロッパからの訪日客数もたくさん

欧米、ヨーロッパ諸国の中でのトップは一番多い訪日外国人はアメリカです。アメリカの人口が3億人以上なので、必然的に割合が多くなります。今年1月の日本経済新聞にはこのような記載がありました。

訪日客、米欧豪からも増加 16年18%増

政府が17日発表した2016年の訪日客統計では中韓など東アジアからの訪日客数が前年比23%伸びたほか、米欧豪も18%増えた。旅行先として日本の認知度が世界的に高まったのが主因だ。米国が20%増の124万人、オーストラリアが18%増の44万人を記録するなど米豪からの訪日客も好調だった。欧州も18年ぶりに直行便が就航したスペインが19%増えた。参照:日本経済新聞

やはり欧米、ヨーロッパ、豪州からの訪日外国人も大きく増えているようですね。

10年間の訪日外国人伸び率ランキングで8位がスペインだったのですが、その背景には直行便が出来たことがあげられます。国土交通省の分析では欧米の旅行者は定番の京都等だけでなく、原爆ドームや宮島を抱える広島県への訪問が多いそうです。歴史や文化への関心が高いのが特徴ですね。ちなみに欧米、ヨーロッパ、豪州からの観光客は比較的日本での滞在時間が長い傾向にあります。長期休暇を取りやすかったり、旅行を長い間しっかり楽しむ習慣があるのでしょう。

まとめ

日本が海外旅行の目的地として認知されるようになってきたのが実感できます。これをキッカケに何度でも訪問してもらい、観光産業がもっと盛んになれたら最高ですね。